2022年
新体制発表会見
コメント全文
in カルッツかわさき
2022年1月15日(土) 15:00〜18:00 (14:00開場)
Photos by Ohori Suguru(Official) / Tateno Toshiko
2022 Kawasaki Frontale New Season, New Power
January 15th, 2022
Start at 15:00
in Culttz Kawasaki
Coming Soon...
Coming Soon...
Coming Soon...
Doki Doki...
2022シーズン クラブキャッチフレーズ
26(フロ)周年
“Heart Beats!”
川崎フロンターレは、ファン・サポーター、ボランティア、行政、パートナー企業、地域団体など、クラブに携わってくださる多くの皆様のおかげで、
2022シーズンにクラブ創設26(フロ)周年を迎えます。
強化面においては、J1リーグ3連覇はもとより、私たちがまだ取ったことのないタイトルACL制覇を目指します。そして、この記念すべき26(フロ)周年にアカデミーの拠点となる「フロンタウン生田」の工事がいよいよ始まりました。事業面においても試合日はもとより試合日以外でも歓びと驚きとときめきを提供してまいります。
26(フロ)周年、強化と事業の両面で、多くの皆様にワクワクとドキドキがあふれる一年としたい。
そんな想いを込め、「HEART BEATS!」を2022シーズンのキャッチフレーズとしました。
川崎フロンターレは、サッカークラブです。
しかし、川崎フロンターレは、単なるサッカークラブではないことを目指しています。
KAWASAKI の街と、KAWASAKIの人々と共に、未来へ、世界へ。
いつの日かワールドレベルのピッチで躍動する川崎フロンターレへ。
夢を見ることから、夢を叶えることへ。
2022年シーズン、川崎フロンターレは、数えきれないほどの「HEART BEATS!」を高鳴らせます。
株式会社川崎フロンターレ名誉会長
川崎フロンターレ後援会会長
川崎市長
福田紀彦Fukuda Norihiko
みなさんこんにちは。川崎市長の福田紀彦です。
今日は川崎フロンターレ2022新体制会見、多くの皆さんにご参加していただき、誠にありがとうございます。そして主催をされているクラブ、多くのご協力をいただいている昭和音楽大学、洗足音楽大学をはじめ、関係者の皆さんに心から感謝を申し上げたいと思っております。
本当は、会場でご挨拶をさせていただきたいのですが、ご案内の通り、コロナウイルスのオミクロン株が急速に拡大していて、その対応に当たっているということで、メッセージで失礼させていただきたいと思います。
ご案内の通り、川崎フロンターレの26(フロ)周年ということで、多くのフロに合わせた企画がされているということで、いろんな企画がありますが、とても楽しみにしている1年です。
私たち川崎も今年、多くの節目を迎えます。まず政令指定都市になって今年でちょうど50年という年です。2年後の24年は、川崎市100周年になります。川崎フロンターレの26年前は、まだ川崎にプロスポーツがなかなか根付かないと言われていました。フロンターレの地域を愛して、地域貢献の取り組みをしていただいたことで、今では多くのスポーツチームが川崎に根付く街になりました。今では26年前は川崎の人口は120万人でしたが、今や154万人という状況になっています。
川崎は多様性のある街でありますけれど、受容性のある、受け止める街だとも思っています。本当に、来てくれた人たちはいつもウェルカム、そして関わってくれたら、いつまででも子どものように大事にすると、一人一人が思っています。その体現をしてくれているのが、フロンターレであり、サポーターであり、私たちの街だと思っています。 選手も一度川崎に入ったら、いつまでも仲間だと思っています。それが根付いていますし、それが私たちの発展の源だと思っています。是非今年もフロ周年を記念して、もっと多くの皆さんを巻き込んで、そして新しい選手、コーチを迎えて新しい体制で挑むということですし、みなさんと心を一つにしてやっていこうと思っています。
今シーズンは、一つでも多くのタイトルを取りにいこうということで期待しようと思います。今日の企画、とても楽しいものばかりだと思っています。ぜひ感染対策をしっかりして楽しんでもらおうと思います。
今シーズンも、みなさん、頑張りましょう。
LIVE!
LIVE!
SENZOKU GAKUEN!
START!
MC!
MC & Repoters!
応援番組のMC・リポーターの皆さん
(左から順番に)
- ファイト! 川崎フロンターレ
リポーター 新保里歩 - SukiSuki Frontale
MC 阿井莉沙 - 奥田明日美のハッピーフロンターレ!
MC 奥田明日美 - Music Frontier
MC Mika+Rika
Get Rythm...
performed by
SHOWA ACADEMIA MUSICA
Dance!
Fooo!
MJ!?
WARASHINA!
株式会社川崎フロンターレ
代表取締役社長
藁科義弘Warashina Yoshihiro
2年ぶりですかね、新体制発表会は。
ようこそおいでいただきました。
もう、こんなことをすることもないんでしょうね。ご存知の通り、昨年発表させていただきました。この次の株主総会で4月を予定していますが、それをもって私は退任させていただきます。
皆様の力強い応援でここまでやってこれました。改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。
本当は、ここで挨拶するのはルール違反かもしれませんが、今日の会見は副社長の吉田にすべてを託すことに決めました。というのもですね。私がフロンターレに着任したのは2015年のシーズン途中からでした。シーズンの途中というのは、予算や方針、戦い方もすべて決まっていて、2015年は何もできませんでした。やれませんでした。スポーツ業界はど素人です。今度の私の後任である吉田にはそんな思いをさせたくない。2022シーズンの2月が間も無く始まりますが、すべてを任せようと思っています。
会社のルール上、私が社長として勤めますが、大きな方針はすべて吉田に任せます。したがって第2幕の事業方針の説明は彼にやってもらいます。
ということで、私はこの1幕の最後の盛り上げ役をしました。
ダンスがすべてで、話はぶっつけ本番で支離滅裂になっています。この間、思えばいろんなことがありました。シルバーコレクターと呼ばれて、なかなかタイトルが取れなかったクラブを、私の役割は、絶対にタイトルを取ること。そこにすべてをかけました。
だいたいJ1の中の上ですかね。そのぐらいの規模のチームでした。なんとかこれを上位、願わくばトップにまで引き上げて、会社の経営の状況、もちろん、チームの成績もトップになりたい。その一心でやってきました。
いろんなことをやってきました。会社の中身もガラッと変えました。会社の変革をすると宣言しました。批判もありましたし、ずいぶん言われました。でもそれにめげずに、ダメな時は責任を取る。そのつもりでやってきた結果です。
実質は、2016年から6年間でタイトルを6つ取れたのは大きな喜びです。
最後の最後に、アカデミーU-18がトップのリーグに昇格しました。そしてこのタイミングで生田に着工できて、私たちの大きな未来を開いていける。なんて素晴らしいタイミングで用意されたんだと。
ここから先は何も決めていませんが、フロンターレの皆さんから受けた大きな力をどんな形でお返ししようかと。あと数ヶ月ありますので、そんな思いを込めながらやっていきたいと思います。
新体制発表会見だけではなく、ファン感など本当に社長らしくないことをいっぱいしてきました。お酒が大嫌いと言いながら、毎晩飲んだくれて、時々小杉の街で皆さんに見つかっていますが、すべてが楽しい思い出です。
これから先、フロンターレがますます発展して、真の王者としてアジアだけではなく、世界に羽ばたくクラブになっていきたいと思っています。みなさん力を貸してください。藁科はいませんが、それとは関係なく、引き続き、大きな力を貸してください。
最後に。
ずっと思っていましたが、スポンサー様でもあり、大事なお客様である明治安田生命様が2度目の優勝を果たした時、2018年の年末に朝日新聞に一面広告を出してくれました。その言葉を最後に読ませていただいて、みなさんに御礼の言葉としたいと思います。
覚えてらっしゃる方もいるのかな。これは一面広告のコピーです。
フロンターレが、ずっと地域のみなさんと取り組んできた細かい写真を貼り付けてくれました。
今日、お伝えしたいのは、下半分のメッセージです。読ませていただきます。
この町の小学校はサッカー選手が出演する問題集で、楽しく算数を教える。
この町の自治体は、サッカークラブと防災かるたを作り、家族が和気あいあいと学べる工夫をする。
この町の銭湯は、フロと名のつくサッカークラブと作ったお風呂グッズで町を盛り上げる。
ホームタウンの大いなる愛。
それは22年という年月を経て、よちよち歩きだったクラブを、家族のにおいがするJリーグ王者へと導きました。
明治安田生命Jリーグを2連覇を果たした川崎フロンターレは、地域貢献活動でも9連覇中の王者です。
町とともにクラブは生きる。
人を笑顔に、町に愛を。
その絆がチームを強くし、さらにJリーは熱を帯びていく。
本当に長い間、ありがとうございました。
LOVE KAWASAKI
Fanfare!
YOSHIDA!
株式会社川崎フロンターレ
副社長
吉田明宏Yoshida Akihiro
皆さん、こんにちは。
昨年10月にクラブに着任いたしました、
川崎フロンターレ副社長の吉田明宏です。
本日は2022新体制発表会見に、このように大勢のファン・サポーターの皆様にお集まりいただき、誠にありがとうございます。
本日の開催にあたって、川崎市様、カルッツ川崎様、そして新年にふさわしい素晴らしい演奏をご披露いただきました洗足学園音楽大学、昭和音楽大学の皆様、誠にありがとうございます。
また本日オンライン配信でご覧いただいている、多くのファン・サポーターの皆様にも感謝いたします。
さて、まずは私の自己紹介をさせていただきます。
生まれは静岡、育ちは大阪です。小学校時代、少しだけサッカーをしましたが、学生時代夢中になったアメリカンフットボールが縁で富士通フロンティアーズの選手として1988年に富士通株式会社に入社しました。南武線の武蔵中原駅前にあります富士通川崎工場の総務部が最初の職場でした。ちょうど20階建てのビルが完成した年です。
当時の住まいは、サッカー部、陸上部、アメフリカンフットボール部といった富士通の運動部が集まっていた、第12中原寮という、6畳一間に二人で生活する、そんな独身寮から社会人生活をスタートしました。
仕事以外ではアメリカンフットボール一色の生活でしたが、川崎工場の先輩や同僚にはフロンターレの前身の富士通サッカー部の方が大勢おられ、仕事が終わると、中原の居酒屋や寮の部屋に呼ばれては、お酒を飲みながらサッカーの練習や試合の話をよく聞かされました。
その後、兄貴分である富士通サッカー部が川崎フロンターレとしてプロチームとなり、苦しい時代を経験しながらも、一段一段階段を上がるように強くなっていく姿をいつも近くで、とても眩しく見てきました。
今では、アメリカンフットボール部も、先日行われたRICE BOWLで、6度目の日本一を飾り、当時の同じ寮で過ごしたサッカー部とアメフト部が、今や日本を代表するチームとなっていることは、感慨深いものがあります。
その後、2015年から4年間川崎工場長を勤め、さまざまなイベントを通じて、地域の皆様と一緒にお仕事をさせていただきました。
そして直近では東京オリンピック・パラリンピック推進本部の責任者として、コロナ禍で大変厳しい条件のなかではありましたが、大会を成功に導くお手伝いをさせていただきました。
川崎市中原区で、社会人生活をスタートしてから35年間、ずっとスポーツの世界に、そして川崎に身を置いてきました。
今回川崎フロンターレの社長をまかされることになり、大変大きな縁を感じております。
以上、今日、私がここに立たせていただくに至った経歴をお話させていただきました。
では、ここで川崎フロンターレの歴史をダイジェストでまとめましたので、ご覧ください。
皆様ご存じのとおり、川崎フロンターレはファン・サポーター、パートナー企業の皆様、川崎市および諸団体の皆様、ボランティアの皆様、多くの川崎市に関わる皆様と共に25年間歩んで参りました。
そして本年、川崎フロンターレとして記念すべきフロ周年として26周年を迎えます。
先々代の武田社長が、Jリーグの基本理念である「地域密着経営」を徹底され、今あるフロンターレの経営基盤を築いてくださりました。
そして藁科社長がその経営理念をさらに発展させ、強いフロンターレを築いていただきました。この偉大なお2人の社長から経営のバトンを受け継いだことは、大変、光栄であると同時に、重責をひしひしと感じております。ちなみに藁科さんは、30年前も私の上司でした。
さて「スポーツの力で、人を、この街を、もっと笑顔に」という川崎フロンターレが定めたミッション。これはどんなことがあっても守らなければならない我々クラブが大切にしている言葉です。
これを実現するために、「市民・地域に愛され、親しまれ、誇りとなるクラブ」を、これまでも、これからもぶれることなく目指して参ります。
サッカーに関しては、「強いチーム、観ている人を魅了する攻撃的なサッカー」を。そして「アカデミーからトップまで一貫性のあるサッカースタイルをクラブ全体で目指す」というこの2つをフロンターレMindとして継承してきました。
これらを実現するための経営資源の投入は、これを大前提に、新社長として新たに3つの挑戦をして参ります。
1. SDGs
一つ目は、「川崎フロンターレSDGs」です。
こちらが、川崎フロンターレSDGsロゴとなります。
私は昨年の東京2022オリンピック・パラリンピックの担当を通じて、スポーツの持つ力、社会に与えるインパクトを心と体で感じとりました。皆さんも、多くの感動と共感を得たのではないでしょうか。
これまで川崎フロンターレも、「発達障がいの児童を招待したえがおきょうそうプロジェクト」
「多摩川エコクラシコ」
「陸前高田での復興支援活動」等々、様々な社会貢献活動を地域密着活動の一環として行ってきました。
こういったサッカーを通じて我々クラブがみなさんと一緒に進めてきた活動を、SDGsの17項目の目標に一つひとつ紐づけ、体系化していきます。
また、「誰一人取り残さない」というSDGsの原則通り、川崎市民154万人全員で取り組める活動を全力で進めて参ります。
川崎フロンターレは、単なるサッカークラブではなく、地域の社会インフラとしての役割、つまり生活の一部として、なくてはならない存在としてのクラブを目指します。
そのための経営改革として、ESG経営といわれる、地球環境に配慮した活動、地域社会に根差した活動、安心してお付き合いできる透明性の高い経営をしていくための投資を進めて参ります。具体的にはサッカーでいただいた収益の一部をSDGsに絡めた社会課題解決に投資することによって、地域のみなさまに還元します。そしてそれを見える化して参ります。
2. デジタルテクノロジーとの融合
二つ目はデジタルテクノロジーとの融合を進めて参ります。
新型コロナの影響により、サッカー観戦のスタイルも変革を迎えています。制限下でのスタジアム観戦だけでなく、DAZNでの観戦が中心になったファン・サポーターもいらっしゃると思います。
ウィズコロナの時代におけるフロンターレ流のエンタテイメントの楽しみ方をデジタルテクノロジーを駆使して模索していきます。すでに川崎市から発表されている等々力改修を、デジタルテクノロジーを活用した魅力的なものにできればと考えています。
3. アジアでのグローバル活動
三つ目は、アジアでのグローバルな活動に取り組んでいきます。
まずは動画をご覧ください。
ベトナムとはクラブパートナーである東急様と提携させていただき、2013年にトップチームのベトナム遠征を皮切りに、現地でのサッカークリニックや、日本、ベトナム両国のU-13の選手を対象とした国際ユースカップの開催など、継続的に活動してきました。
また東急様がすすめている現地での街づくり事業の中で、我々も昨年からサッカースクールをスタートすることが出来ました。
今後はフロンターレの、指導 フィロソフィーをベトナムやアジアに提供し、アジアでのフロンターレブランドを確立していきます。
現在、ヨーロッパで活躍している三笘選手や田中選手のように、数年後にはベトナムのスクールやアカデミーで育った子どもたちが、フロンターレのトップチームでプレーしたり、各国の代表選手で活躍をしてくれれば、これ以上に嬉しいことはありません。
そして、何と言ってもタイです。
先日リリースした通り、Jリーグで活躍し、直近では東南アジア王者を決めるAFFスズキカップのMVPを獲得したチャナティップ選手が、チームに加入します。
ACLでの悲願のタイトルを獲得するためにもアジアのサッカーを理解している選手の一人として、チャナティップ選手の加入は大きな力になると思います。
ベトナムやタイを始め、アジアの人々にフロンターレのサッカーを伝え、広めていく中でパートナー企業の皆さんの現地でのビジネス展開にも何かしらのお手伝いができればと思います。
まずはアジアを拠点としたグローバル展開をスタートさせ、サッカーを突破口として、世界にKawasaki-cityの名前を轟かせることが私の夢です。
是非一緒に世界に飛び出して参りましょう。
以上三つの取り組みについて、宣言させてもらいました。
新しいシーズンを迎えるにあたっては、これまで2年間の苦しいコロナ禍においても熱くフロンターレを応援し続けていただいたファン・サポーターの皆さまには、本当に感謝しております。
このステージの上に立つと照明が眩しくて会場が見えないのですが、先ほどステージの袖から見渡したところ、たくさんのフロンターレブルーが目に飛び込んできました。この色を見るとやはり気持ちが高ぶってきます。スタジアムでは今シーズンもしばらくは声を出しての応援は難しいことが予想されます。
そこで、今シーズンは、声の代わりに皆様の思いを色で表現していただければと思っていますが、いかがでしょうか。
現在Lフラッグ以下のサイズのフラッグは持ち込みが出来ます。手作りでもかまいません。ぜひ皆様の熱い思いを込めた水色の応援フラッグでスタジアムを、この町をフロンターレブルーに染めてください!そうして選手の後押しをお願いいたします。
オミクロン株などまだまだ予断を許さない状況でありますが、我々はコロナ禍以前のように満員のファン・サポーターに囲まれた中で、エキサイティングなサッカーと、フレンドリーなプロモーションを提供することが最大のミッションであり、クラブにとっての最高の喜びであります。
フロ周年の今年、更なるステップアップのシーズンと位置付け、改めてJリーグ3連覇、そして悲願のACL制覇をクラブ一体となって目指して参ります。
どうぞ、一緒に戦ってください!
Takeuchi!
株式会社川崎フロンターレ
強化本部長
竹内弘明Takeuchi Hiroaki
みなさん、こんにちは。川崎フロンターレ強化本部長の竹内弘明です。
まずはじめになりますが、昨年同様、新型コロナウイルスの影響がまだまだ終わりが見えない中、いつも本当にあたたくサポート、力強く応援していただき、ありがとうございます。昨年、オンラインでしたが、新体制発表の場で2021年はJリーグの連覇とACLを制覇する。そう挑んだシーズンでした。おかげさまで、Jリーグについてはクラブ史上2度目の連覇を達成することができました。ありがとうございました。
一方で、悲願のACL制覇は、残念ながら達成することができませんでした。チームで悔しい思いでいっぱいです。昨年を振り返ると、本当に色々なことがありました。ひと言では言い尽くせない苦労もありましたし、その反面、劇的かつ感動的なシーンも数多くありました。
Jリーグでは開幕から25戦無敗で、スタートダッシュに成功しました。夏場以降、2位の横浜F・マリノスの猛追がありましたが、ACL敗退後、勝負の5連戦と位置付けた戦いの中で劇的に勝利を掴み、その流れを引き寄せました。
日替わりでスターが生まれて、チームの成長にびっくりしています。夏に三笘や田中の移籍もありましたが、その中でのチーム力、若手の台頭もありました。粘り強く勝ち切るチームになって簡単には負けないチームに成長してくれました。一方、ACLは変則的な日程、厳しいレギュレーションであったり、また遠征後の2度の隔離もありました。選手、スタッフも精神的にも肉体的にもギリギリの中でやってくれました。ACL制覇はできませんでしたが、チームが一緒にいる時間が長くて、例年以上に一体感を感じたシーズンでした。
ここからは今年について話をさせてもらいます。
今年も当然ですが、鬼木監督に指揮をとってもらいます。先ほど副社長からもありましたが、Jリーグの3連覇、ACLの制覇に向けて一丸となってやっていきたいと思います。当然、他のタイトルも全力で戦います。戦うにあたって、本当に難しい戦いになると思います。
プレッシャーも多いと思いますし、選手もそのプレッシャーを受けて頑張ってくれると思いますので、そこは信頼してほしいと思います。
みなさんご承知の通り、川崎フロンターレには、激しく、厳しい競争があります。選手一人一人、その困難な部分を正面から受け止めてくれて、自分の成長のために、そしてチームの成長のために取り組める選手が揃っています。その素晴らしい選手たちを鬼木監督のマネジメント、優秀なコーチ陣で高めて、それを我々スタッフが全力でサポートする。慢心することなく進んでいきますので、みなさん、ぜひ一緒に戦ってください。
ここからは編成のポイントを、我々から話させてもらいます。
まずは既存の戦力をベースにしました。そして高い目標に向かって、さらに成長できる。プラスアルファを加えてくれる選手をピンポイントで獲得する。そこに重点を置きました。さらに中長期的なチーム作り。これも忘れずに考えながらやりました。その結果、2名の移籍選手と、5名の新人選手が加わってくれています。
私の方からも少し紹介したいと思います。
移籍の選手は2名です。まずチャナティップ選手と瀬古樹選手です。チャナティップ選手は、タイのメッシと言われていますし、Jリーグの中でも知っている選手の1人だと思います。
スピードと相手を切り裂くドリブル、そして巧みな技術、おそらくきっと等々力を湧かせてくれると思います。プレーもさることながら人間性も評価できる、魅力的な選手だと感じています。
そして瀬古選手です。瀬古選手は、中盤のどのポジションでもできる期待の選手です。非常に、ハードワークを惜しまない選手です。移籍の交渉で少し話をしましたが、芯が強く真面目な選手です。ただあまり真面目だと言うと、このクラブだとやりにくくなるので。
新人選手は5名です。GKの早坂選手、アカデミー出身で、桐蔭横浜大学で力をつけて戻ってきてくれました。鋭い反応とシュートストップ。
次に佐々木旭選手。流経大からきてくれました。今年の関東大学MVPです。もともと主戦場は左サイドバックなんですが、今年はセンターバックを1年経験し、ディフェンス力をさらに上げて加わってくれました。
次に松井蓮之選手です。法政大学から来てくれました。U-22の日本代表にも選出されています。松井選手の、ここ数年の伸びしろは素晴らしいものがあります。おそらく加入後もどんどん伸びてくれると思います。無尽蔵のスタミナもとても魅力な選手です。
続いて永長鷹虎選手です。大阪の興国高校から来てくれました。おそらく彼のドリブルは、高校の世代では誰も止められないと思います。独特のリズムと雰囲気、ボールを持ったら何かやってくれるんじゃないか。ワクワクする選手です。
最後に五十嵐太陽選手。夏からトップチームに加わっていますが、今回改めてトップ昇格を果たして、プレミア昇格をお土産にしてくれました。彼は狭いスペースが得意で、前を向いて攻撃が仕掛けられる選手です。永長選手と同じ世代になりますが、切磋琢磨して、近い将来、等々力で頑張ってくれるんじゃないかと期待しています。
それとですね。GKコーチ、高桑大二朗さんが新たに加わっています。彼はアンダー世代の代表コーチをつとめていまして、今回トップチームに加わってくれました。とても期待しています。
最後にアカデミーについて、少し触れさせていただければと思います。
川崎フロンターレの念願でもあった練習の拠点が生田に完成予定です。現在アカデミー出身の選手が、フロンターレ、その他Jクラブ、今では世界で活躍してくれています。後輩に、有望で将来性豊かな選手が多数在籍しています。川崎フロンターレは今まで以上にアカデミーに力を注いでいきます。トップチーム同様に応援していただけたらと思います。
最後に、17日からトップチームはシーズンをスタートします。なかなか昨年以上に厳しい、相手チームにマークされると思います。その中でも、我々が求める攻撃的で、みなさんが楽しめるようなサッカーを。1日1日努力し、そして一戦一戦戦い抜く。それで最後はみなさんと笑って喜びたい。ぜひみなさんも、良い時も悪い時も、我々と一緒に戦ってくれれば本当に嬉しい限りです。まだまだコロナウイルスの影響は続きます。我々もそうですが、みなさんも体を大事にしてサッカーを観に会場に来られるように過ごしていただければと思います。
私の報告は以上になります。ありがとうございます。
ONI!
川崎フロンターレ 監督
鬼木 達Oniki Toru
みなさん、こんにちは、監督の鬼木達です。今年もよろしくお願いします。
まず、コロナ禍の中で、最近は特にそうですが、オミクロン株の広がりがある中で心配されている方もいると思います。その中で、今日、この新体制発表会に来ていただいて、本当にありがとうございます。日頃から自分たちも健康には気をつけていますが、みなさんも、健康にはぜひ気をつけてください。
今シーズンの目標ですね。2022年の目標は、今、タケさんからも話がありましたが、まずはJリーグ3連覇を目指しながら、あとはクラブの悲願でもあるACL制覇。これを軸にやっていきたいと思います。
まずは3連覇ですが、2017年、2018年と連覇した中で、2019年は3連覇に届きませんでした。自分の中ではやっとスタートラインに立ったなと思っています。この3連覇は簡単ではないですが、そこに挑める権利があるのは自分たちだけ。まずはここに全力を注ぎたいと思っています。
そしてクラブの願いであり、選手、スタッフ、みなさんもそうですが、ACL制覇。この3連覇とACL制覇は、簡単なミッションではないですが、ただ現場の人間からすれば、こんなにやりがいのある仕事はないと思っています。みなさんもぜひ力を貸していただけたらと思います。
あとはルヴァンカップ、天皇杯。自分の中では悔しい敗退だったと思っています。そう言う意味でいうと、すべてに全力を注いで、タイトルにこだわり続けたいと思います。タイトルにこだわるからこそ、今のフロンターレがあると思います。自分たちが良い時だけではないですが、応援していただけたらと思います。
くり返しになりますが、今年の難しいミッションでもあると思います。この目標を達成するためには、選手スタッフはもちろんですが、サポーターの皆さん、クラブのみんな、力を合わせないと難しいことだと思います。
ぜひ一年よろしくお願いします。また川崎から日本のサッカーを盛り上げられるように頑張りましょう。今年も一年よろしくお願いします。
Oni!
Back Stage
こんにちは。大阪の興国高校から加入することになった永長鷹虎です。
自分はあまり人前で話すのは得意ではないのですが、頑張ります。
ちなみに好きな食べ物はオムライスで、好きなお菓子はたまごポーロです。自分の持ち味はスピードに乗ったドリブルで、ゴール前のテクニックやアイデアです。いち早くフロンターレのサポーターの前でプレーできることを楽しみにしています。応援よろしくお願いします。