「自分に負けないために」

今野章スペシャルインタビュー

f今野選手を高校時代から一番近くで支え、一番応援していた美華夫人よりメッセージをいただきました。

長男の駿はおそらく引退することを理解していると思います。次男の翼は、『なんで、おっとう引退するの? 2007年はまたやるんでしょ』と言うので『もう試合は観られないんだよ』と教えると『じゃあ、僕が頑張る』と言っています。ふたりともサッカー小僧なんですね。試合や練習で疲れていても、家ではいつも子どもたちとサッカーをして遊んであげている姿もすごいなぁと思っていました。

私自身、引退のことを考えるといまでも涙が出るし、きっと本人はまだやりたかったんだろうと思います。でも、いまこの状況でベストの決断が「引退」だった。今野章らしい決断だったと思います。寂しいですが、その一方ですがすがしく「よく頑張ったね」という気持ちで一杯です。引退発表後、私自身も多くの方に「お疲れさま」と言っていただいたり、お花をいただいたりしました。でも、それは「今野章」なくしては絶対に出会えなかった方たちです。家族ぐるみでおつきあいしているご縁などもでき、そういう出会いを作ってくれたことに本当に感謝しています。

最後になりますが、いろんな姿をみせてくれ、いろんな出会いを与えてくれて本当にありがとう。10年間お疲れさまでした。第2の人生のほうが大変かもしれないけれど、これからも応援しています。

今野美華